2017年04月19日

3. 桐はどんな業務向き?

 今は、ソフトウェアも色々な選択肢があります。ネットワークのスペックがあがって、クラウドで動く物も増えてきました。提供する側としても、バージョンアップや修正、いろいろなプラットフォーム環境の整備などを考えると楽な環境かもしれません。

 さて、桐ですが、コンピューターの環境が多様化する中で、どういう使い方をするのが一番合っているのか、良い点を引き出せるのかを考えてみます。

 まず上げられるのが、個人で使用するデータ処理です。特にユーザーにデータを提供する業務に携わる方にはお勧めです。特に同じような用途での表計算ソフトと比較しての長所を挙げてみます。

 1.安定性

   Windows3.1から32ビットに以降するころ、マルチプランやlotus123 (懐かしい)などの表計算とは別に、大きなデータを扱うデータベースを探し、いろいろ検討しました。Ms-accessやdbaseとともに対象になったのが桐 確か ver.4か5か。その中で一番安定していたのが桐でした。使っていて、桐が原因となってハングアップ(フリーズ)することはまずありませんでした。この堅牢さは、今の桐10にも引き継がれております。ファイルサイズが32GB、10億レコードに拡張されても安定しているのはありがたいことです。

といっても、まあ使うのは20〜30万レコード位までですが。いまでも、表計算には、ときどき 突然「ご迷惑を、、」といいながら、業務を拒否されることがありますが、その点桐は安心です。

 2.エクセルとの親和性

 桐はエクセルやCSVを直接読み書きできます。エクセルのブックを指定すると、どのシートを読み込むか聞いてきます。ユーザーにはエクセルで渡しますので、処理の結果をエクセルで出力します。途中は全部桐。

 3.余計な読替をしない

 エクセルでCSVやテキストを読み込むと、思わぬ自動変換をしてくれることがあります。特に日時やeと数字を指数として扱ったり。桐はフィールドの型が文字、長整数、数値、日時などはっきり指定されているので意図しない型に変換されることはありません。

 4.関数が豊富

 エクセルほどではないですが、実用的な関数はほぼそろっています。

 5.マクロの文法はほとんどBASIC

 FILEMAKERがはやったころ、移行を検討しましたが、FMのマクロで挫折しました。プログラマーの方ならお分かりかと思いますが、CでもPASCALでもJAVAでもBASICでもPERLでもPHPでもほぼ文法は同じです。単語が違うとか、文末にセミコロンがつくとか、ライブラリーの扱いとか、多少差はありますが、1つの言語をマスターすれば、他の言語はだいたい検討がつくと思います。桐のマクロ、一括処理をいいますが、この言語もその仲間で、VBAの分かる方ならすぐ使えると思います。変わったところといえば、プログラム言語としては珍しい日本語です。たとえば 繰り返し(x<5) 。。繰り返し終了  とか。最初は面くらいますが、慣れると、これはこれで読みやすいと思いますが。

 6.印刷帳票の自由度が高い

 印刷フォーム(レポート)の細かい設定が可能です。専用のブランク帳票に打ち込むなどいうのも得意な作業です。宅配伝票や自由サイズの専用請求書のフォームに打ち出すこともできます。

 以前、産地直送の発送システムを作りましたが、伝票が変更になった時の調整も楽です。


 ということで、まず桐を使いはじめるなら、エクセル代わりに表の操作を覚えるのが良いと思います。絞り込み、並べ替え、集計、転地集計、置換、、何回か使えば手放せない便利なツールになると思います。

 さて、その次というか、もしかしたら桐に一番合っている使い方というのは、バッチ処理です。WINDODWSのTASKで桐を立ち上げて、一括処理で自動処理を行うというものです。次はこのバッチの使用例をご紹介します。使い方、、というか、自動バッチなので、誰も使っていないのですが、、。



posted by pdb at 00:22| Comment(2) | はじめに

2012年10月30日

2. 桐とファイルメーカーとAccess

【アクセス】
 データベースといえば、ちょっと前まではマイクロソフトのアクセスが良く使われていました。多分今も多くの場所で使われていると思います。
アクセスは、ワープロのワード、表計算のエクセルとならんで、Officeシリーズのデータベースですが、単体ではパーソナルデータベースの範疇になります。その範囲で見れば、標準的なデータベースの構成です。サーバー・クライアントモデルは存在しないので、規模が大きくなると、裏にSQLを用意しますが、そのまで行くと SQL単体で使用した方が使い勝手がいい気がします。
 実はアクセスは最初の印象が悪く、最近のバージョンは殆ど知識がありません。DosやWindowsの初期の頃、大きなデータを扱うとよくハングアップ(今はフリーズですね)したし、バージョンアップするとマクロの互換が無く、修正の手がかかったり。そんな訳でだんだん使わなくなってしまいました。アクセス以外でも、マイクロソフトは旧バージョンの互換について、あまり気にしていない印象があります。

【ファイルメーカー】
今はファイルメーカーの方がよく目にします。最近のバージョンは扱えるファイルサイズも大きくなり、以前より格段に仕様はアップしています。殆どのデータが、簡単にファイルメーカーに変換できるし、カード型のフォームも自動的に作成、おまけにウェブサーバーが立っていれば9ユーザーの対応ですが、まあ5分でウェブ公開もできます。初心者でも簡単にとりつくことが出来ると思いますが、、、問題はマクロでした。このマクロが一種独特で、他の言語体系とは違う構造を持っています。コマンドを選択し、何をするか選択していく、というマクロの組み方になります。アウトルックのメールの振り分け設定のようなイメージです。Flashの時は、JavaScriptの延長というイメージで処理できましたが、ファイルメーカーでは手が止まってしまいました。
 もう1つは、イベントドリブンの性格が強く、ここも従来のプログラマーにはちょっと不自由な印象を与えます。たとえば、エクセルのVBAは Basicからエクセルのオブジェクトを操作している、と言うことができます。極端な例では VBAで外部のファイル操作やデータ処理だけ行って、エクセルの表を使わないプログラムも組むことができます。これはBasicという基本の独立したプログラムの上にエクセルを展開をしている構造となっているためです。これば桐も同じですが、それに比べファイルメーカーはプログラムの独立性が弱いと言えます。

 もう1つの特徴は、この3つのソフトの中でファイルメーカーだけがクライアント・サーバーモデルが用意されています。数百ユーザーの規模のアプリケーションも構築できます、、がその大きさになると、細かいことをしなければ、ネットワークでもウェブでもSQLの方が費用対効果は大きいでしょう。

【桐】
 さて桐です。桐を長く使い続けているのは、先ず安定感です。Dosの時代から安定感は抜群で、桐が原因で桐やOSがフリーズすることはありませんでした。またバージョンアップの時も旧バージョンのデータ、マクロ互換が良く考慮されており、安心して使用することができました。
 桐も行レベルでの排他ができるので、そうガシガシ使う状況でなければ数人でファイル共有できます。数人の部署や営業担当者とアシスタントでファイルを共用するという程度であれば十分実用的です。ここだけでもエクセルよい使い勝手は良い。
 データベースとしては標準的な構造で、マクロはほぼVBAと同じです。(ただし日本語ですが。)BasicやエクセルのVBAの経験があれば、マクロの親和性はファイルメーカーより高いでしょう。桐のマクロ(桐では一括処理といいますが)は、ほぼVBAの感覚で組んでいけます。扱っているオブジェクトが表かデータベースかの違いと思っていただければ良いかと思います。

 【ファイルメーカー vs 桐】

 パーソナルデータベース、個人で大きなデータを扱うということであれば桐の方が使い勝手が良いでしょう。メニューも日本語なので直感的に分かります。
 とにかくささっと数人でフィアルを共用したいならファイルメーカーが便利です。
あまりプログラムに詳しくない、またプログラムの経験がないのであれば、ファイルメーカーが良いかと思います。マクロも、最初から選択式に慣れればバグも少ないし開発期間も短くてすむ筈です。
ただ、一通り使いこなして、その上の応用の段階になった場合、他のシステムとの連携は難しくなります。よくまとまったソフトですが、それだけに独自の世界とも言えます。
 一方、従来のプログラムの経験があり、そのスキルを生かしたいなら桐がお勧めです。最初は日本語マクロに違和感を覚えるかもしれませんが、内容(コマンド、関数)はほぼVBAと同等かそれ以上の機能を持っています。
 
 【桐のおすすめ用途】
1.個人や数人で共用するデータ処理。慣れるとエクセルより効率良く作業できます。
2.サーバー上でのデータ処理
   これが一番お勧めです。基幹系と連携してユーザーが必要なデータの処理を行う。たとえば夜  間バッチで下記のような作業を行うことができます。
  (1) 基幹データから個人の営業データをエクセルで作成
(2) ユーザーの作成、またはウェブサーバーにアップされたデータの加工
(3) アクロバットの複合帳票で電子帳票を作成
  (4) メールの送受信を利用して督促や注意喚起
  (5) シェルで桐以外のソフトを起動しデータ処理を行う。(画像処理など)
  (6) 帳票の印刷
     桐の印刷フォームはきめ細かい設定が可能で、ユーザー指定フォームなどにも印字するこ     とができます。
 
   などなど

  前置きはこんなところで、次回より桐の紹介に入ります。
  まず、桐で使用するファイルとインタフェースを紹介します。
  このリストに基づいて機能を紹介します。
 
kirifref.jpg
   
posted by pdb at 23:08| Comment(0) | はじめに

2012年10月28日

1.何故今桐を

 桐は管理工学研究所の国産データベースで、1986年の発売以来現在の Ver.9-2012に至るまで、4半世紀に渡り販売の続いているロングセラーのソフトウェアです。まだ DOS版だった頃から使い始めているので、私もロングユーザーということになるでしょう。桐というと、「懐かしい」とか「まだあったの」という声は聞きますが、「使っています」というユーザーは少なくなってしまいました。今はファイルメーカーが主流でしょうか。

 そろそろ定年のラインが見え隠れしてきた今日この頃、今動いている桐のシステムをそのまま後輩に引き継ぐより、ファイルメーカーに移植した方が発展の余地があるのではないかと思い移植作業を始めました。が、暫くしてファイルメーカーと桐にはそれぞれ良いところがあり、画一的に切り替えるべきではないと思い始めるようになりました。桐には桐の長所があり、これからも使い続けるに値するソフトです。これは桐がファイルメーカーより優れているということでは無く、あくまでそれぞれのソフトの特長という意味です。

 特に桐はエクセルや基幹系のデータと連携してのパーソナルユーズや中小企業のデータ作成ソフトに最適です。この領域では万能選手といっても良いでしょう。

 一人でも多くの方に桐の特徴を知っていただき、日常の業務に活用していただければと思います。


 
 

 
 
posted by pdb at 19:21| Comment(4) | はじめに